なぜ、そこまで言うのか・・・

今朝の「とくダネ!」で放送されていたので調べてみたら、こんな記事がありました。

問題集から長文が消える 著作権で引用できず
5月25日22時53分配信 産経新聞
 大学入試の過去問題集などで、国語の長文読解問題の一部が掲載されない異例の事態が起きている。評論などを執筆した作家から著作権の許諾が取れていないためだ。教育業界では「教育目的」という大義名分のもとで無許諾転載が慣例化していたが、著作権保護意識の高まりから、大手予備校や出版社などが相次いで提訴されており、引用を自粛する傾向も目立ち始めている。

(中略)

 ■「業界は無頓着」
 なだいなだ氏や谷川俊太郎氏ら約350人が名を連ねる日本ビジュアル著作権協会(JVCA)では、作家の著作権処理を仲介しており、これまでに大手予備校や出版社など計69社を提訴した。

 曽我陽三理事長は「教育業界は著作権に無頓着過ぎる。きちんと権利処理せずに経費を抑えるのは言語道断」と主張する。

 これに対し、大手予備校の担当者からは「近年は厳密に対処して使用料も払っている。引用を認めてくれない作家が増えれば、授業は成立しなくなる。不利益を被るのは受験生だ」と憂慮する声もある。

(以下略)

まあ、賛否両論、いろいろな意見があるでしょう。
最初に言っておきますが、私は著作権と教育のどちらを優先すべきか、とか、長文読解問題が本当に必要かなどということについて言及したいとは一切思いません。

一つ疑問に思ったのは、引用をされることにより利益も発生するのではないか、ということ・・・

作家の方々は、受験生たちが、皆、自分たちの作品を読んでいるとでも思っているんでしょうかね・・・

まあ、もしそんなことを考えているとしたら、自信過剰の極みというか、自惚れるのもいい加減にしろ、ってなもんでしょうが、あり得ないでしょうね。

で、あれば、こういう長文読解の問題に使われることで、(一部ではあっても)その作品を知ってもらう機会が増える、ということになりませんか?

確かに、著作権は侵害されるべきではありません。ですが、作品をより多くの人(生徒)に知ってもらうにはいい機会ですから、私が作家なら歓迎したいとすら思いますが・・・ 単純に「権利を侵害している」と言われるだけでは(長文問題の引用が厳密な意味で侵害していると言い切れるかどうかの議論もある)どうにも腑に落ちないんですがねぇ・・・

それだけ、世の中がギスギスとして、世知辛くなっている、ということなのかもしれませんが・・・

受験生たちに一言・・・ こんなことで負けちゃいけない、がんばれよ。

もっとも、このことが受験生たちにどの程度影響するのか、と言われると、大勢に影響ないような気もしますがね・・・

この記事へのコメント

セレナ
2008年05月29日 13:27
私が学生の頃は国語の本を年度初めに貰うと、飛んで帰って家で全部読みましたね。歴史の本もそうだったように思います。あの頃は図書館の本もむさぼるように読んでました。
偉い先生の本が読めるというよりも、新しい知識が吸収できるのが嬉しかったんですね。
その逆に、理科・算数は( -.-)ノ⌒-~ポイでしたが(笑)
どうなんでしょうねぇ・・
総務部給与課
2008年05月29日 23:22
>セレナさん
教科書や問題集に載せられないとなれば、ヘタをすると、セレナさんのようなパターンが今後はなくなってしまうかもしれないってことですから、(掲載する方がちゃんとした手順を踏むことはもちろん大事ですが)あまり「著作権」にこだわりすぎると、かえって自分の首をしめることになりかねないと思うんですが・・・
本当に「良いもの」なら、こんなことでいちいち目くじらを立てずとても、ちゃんと売れるでしょうに・・・ 結局、世知辛いということなんでしょうが・・・
セレナ
2008年05月30日 21:57
昔は教科書に自分の書いた物が取り上げられるということはすごく名誉なことだったのだけど、今はそう思わない方がいらっしゃると言うことでしょう。権利意識は確かに高くなったし、知的財産権も当たりまえになってきたんですね。自分の書いた物で、これから将来を背負って立つ子供達が勉強してくれると思うと、私ならワクワクするんだけど、本を書く方は必ずしもそうではないのかもしれません。これからは、教科書用に書き下ろした物を使う時代になってきたのかな?
総務部給与課
2008年05月30日 22:37
>セレナさん
ダメと言われれば、オリジナルを作るしかありませんね。教科書はともかく、テスト問題や問題集ならその方がいいのかもしれません。問題の答が作家の意図とは違う、なんてケースもあったようですから、誤解を避ける為にもね。
ただ、学生のみならず、大人でも国語力が低下している状況で、オリジナルを作れるのか、という疑問もありますね・・・ どうするんだろう?

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